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動画や検索を高速で快適に楽しめるネット環境
インターネットを利用する目的はさまざまですが、特に人気を集めるコンテンツの1つに動画視聴があげられます。気になる動画を検索すると、おすすめ動画がどんどん紹介されるのでつい何時間も視聴してしまうという人も多いのではないでしょうか。
インターネット環境が整っていると快適に動画視聴を楽しめますが、通信速度が低下すると支障が出ることも。視聴しているときに読み込みができなくなったり、途中で止まってしまったりするとストレスですよね。対策として画質を落とす方法があるものの、できれば高画質の動画のまま視聴したいところ。そして通信速度が遅いと検索にも時間がかかってしまいます。
ストレスのないネット環境にするためには、回線やプロバイダ、使用機器がポイントです。超高速の回線といえば1Gbps ※のスピードが出る光回線があります。光回線を利用しているのに遅いという場合は、プロバイダや使用機器に原因があるかもしれません。光回線の通信速度に対応しているか確認してみましょう。
フレッツ光の転用で通信速度に違いは出るの?
フレッツ光から転用することで速度に違いは出るのでしょうか。インターネットの通信速度は1秒間にどれくらいのデータを転送できるかを表していて、使われる単位は「bps(ビット・パー・セコンド)」です。通信速度には2種類の数値が存在します。通信規格の理論上で出せる最高の速度である「理論値」と、インターネットの通信速度を測定した「実測値」があります。
よく光コラボの広告で「通信速度1Gbps ※対応」といったワードを目にします。1Gbps ※は、約700MBのCDアルバム1枚を30秒ほどでダウンロードできる速さです。しかし、1Gbps ※対応といっても常にこの速度で接続している意味ではありません。
多くの事業者が採用しているのが「ベストエフォート方式」です。事業者が出せる最高の速度を意味していて、理論値と実測値に差が出ることを前提としています。そのため、1Gbps ※もスピードが出ていないということが起こるのです。
フレッツ光からの転用で速度が上がるかどうかは、光回線の速度にプロバイダが対応できるかによっても変わります。回線速度は1Gbps ※まで出ていなくても、100Mbps以上あれば快適にインターネットを楽しめる環境といえます。
IPv6接続(IPoE方式)とはどんなインターネット接続環境?
通信速度が速いと話題の「IPv6接続(IPoE方式)」とは、どんなインターネット環境なのでしょうか。IPはInternet Protocol の略で、Protocol(プロトコル)は通信ルールのことです。IPアドレスはインターネットを利用しているパソコンやスマホの住所のようなもので、データの送受信に必要になります。また、v6はVer.6という意味です。
IPoEは、IP over Ethernetを略した表記で、Ethernet(イーサネット)によってIPパケットを伝送する方式のこと。IPv6接続(IPoE方式)は、次世代のインターネット接続環境として導入されました。通信が集中せずに分散するため、混雑が緩和することで通信品質が良くなりインターネットを快適に利用できる仕組みです。
以前はIPv6の接続がPPPoE方式に限られていたため、ホームゲートウェイやIPv6トンネル対応アダプタで接続していました。IPoE方式が導入されたことで、IPv6接続の接続設定が不要になったのも大きな変化です。
今までのインターネット接続はIPv4(PPPoE方式)が主流
今までのインターネット環境は、IPv4(PPPoE方式)が主流でした。IPv4のアドレスは、0.0.0.0から255.255.255.255までの間で作られます。組み合わせには上限があるため、40億個ほどしか作れません。インターネットの普及が進んだことで、IPアドレスが足りなくなる心配が出てきました。そこで登場したのがIPv6です。
PPPoEの「PPP」はPoint-to-Point Protocol の略で、IDSNや電話回線を通じてインターネットに接続する方法のこと。イーサネットを使ってPPPの機能を利用する方法がPPPoEです。ADSLや光ファイバーなどのブロードバンドに適しているので、LANにつないだままインターネットが利用できます。
IPv6接続(IPoE方式)はなぜ速いの?仕組みを解説
IPv6接続(IPoE方式)はなぜ速いのでしょうか?IPv4で登場したPPPoE方式には速度制限があります。そのため、最大1Gbps ※の回線でも実際には200Mbpsくらいが最大の速度です。IPoE方式には速度制限がありません。最大1Gbps ※の回線なら、実際の速度も最大1Gbps ※です。光回線の最大値を引き出す方式なので、 IPv6接続(IPoE方式)の通信速度はとても速いといえます。
速度制限だけでなく、IPv6接続(IPoE方式)は抜け道を探すのが得意です。今までのIPv4(PPPoE方式)は、通信途中のNTE(ネットワーク終端装置)で混雑が起こっていました。 IPv6接続(IPoE方式)は、NTEを経由せずにGWR(ゲートウェイルーター)という認証不要の装置を経由する仕組みです。混雑している回線を避けていくので、混み合う夜間帯でもスイスイとインターネットに接続できます。
V6プラスとはどんなインターネット接続サービス?
V6プラスとは、IPv6とIPv4が利用できるインターネット接続サービスです。 IPv6接続(IPoE方式)に加えて、IPv4(PPPoE方式)のトンネル方式も利用可能。下りの速度はおおむね最大1Gbps ※でインターネットが快適に楽しめます。
インターネットの通信速度が速くなり、安定性も高くなるのがメリットです。例えば、動画視聴が途中で止まったり読み込まなくなったりせずに利用できます。また検索画像の読み込みが素早くなり、大容量ファイルのダウンロードが超高速で完了。インターネットの動きがスムーズになるのが大きな違いです。
V6プラスを利用するための初期費用や月額使用料金は発生しません。必要なのは、対応機器と対応プロバイダです。例えばひかり電話を利用していると、ひかり電話ルーターが対応機器になります。ひかり電話ルーターがない場合は有料のレンタルサービスで利用可能です。
IPv6に対応しているプロバイダ
IPv6接続(IPoE方式)を利用するためには、プロバイダが対応している必要があります。どのプロバイダが利用可能かは、それぞれの公式ページに案内があるので確認してください。例えば、ドコモ光の IPv6接続(IPoE方式)に対応できるプロバイダは、2018年4月で24社あります。
IPv6接続対応のプロバイダ一覧 |
ドコモnet、ぷらら、So-net、DTI、BB.excite、エディオンネット、SYNAPSE、楽天ブロードバンド、01光コアラ、andline、U-Pa!、@ネスク、hi-ho(ハイホー)、GMOとくとくBB、IC-net、Tigers-net.com、TiKi TiKi、SIS、ASAHIネット、@nifty、@TCOM、TNC、OCN、WAKWAK(ワクワク)、@ちゃんぷるネット |
ドコモ光と提携している「GMOとくとくBB」は、V6プラス対応のWi-Fiルーターを無料でレンタルしています。通信速度の全国平均は、下りが163.31Mbps、上りが138.25Mbpsです。また、ドコモの携帯料金がお得になるサービスも提供しています。
また、BIGLOBEでは「ひかり」コース with ドコモ光を提供していて、初期費用や月額費用は不要です。プロバイダが提供する IPv6接続(IPoE方式)を利用したい場合は、インターネットに接続するパソコンなどの機器も対応している必要があります。
ドコモnetについて詳しく解説
ドコモnetは、ドコモ光のタイプAに対応したインターネットサービスのプロバイダです。インターネットの接続やプロバイダサービス、アフターサービスが別々にならずに、ドコモによってワンストップで提供されます。インターネット接続に必要な認証IDやパスワードは、ドコモnetのマイページで確認可能です。
IPv4(PPPoE方式)に加えて、IPv6接続(IPoE方式)の2つのネットワークを用意し、最大1Gbps ※の速度でインターネットが楽しめます。IPv6接続(IPoE方式)には、「ドコモ光ルーター 01」や「IPv6ルーター」、または「IPv6ブリッジ(パススルー)機能対応ルーター」が必要です。 「IPv4 over IPv6 通信」は、「ドコモ光ルーター 01」で利用できます。
ドコモnetメールは、送受信時にウィルスチェックを行い、迷惑メールを自動判定。スマホとの自動受信も可能です。セキュリティが充実していて、総合セキュリティソフトが12カ月間無料となるサービスを提供しています。
まとめ
IPv6インターネット接続は思っていたよりもかなり快適そうだと感じる人も多いのではないでしょうか。あまり詳しくないと、インターネットをIPv6接続(IPoE方式)に変えれば通信速度が上がると思いがちですが、それだけでは十分といえません。IPv6の利用が可能なプロバイダとの契約も必要になります。また、使っているパソコンなどの情報機器や、ルーターが対応できるかもポイントです。それぞれの公式ページなどで確認してみましょう。
※「ドコモ光」は、ベストエフォート型サービスです。記載の通信速度は技術規格上の最大値であり、インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境(パソコンの処理能力、ハブやルーターなどのご利用機器の機能・処理能力、LANケーブルの規格、電波の影響等)、回線の混雑状況、ご利用時間帯によって大幅に低下することがあります。また、マンションにお住まいの方については、当該建物の伝送方法によって最大100Mbps(技術規格上の最大値)でのご提供となります。