目次
IPアドレスが足りない!
IPアドレスとは、インターネットに接続した機器を識別する、いわば住所のようなものです。通信相手を間違えることなく情報の送受信ができるのは、IPアドレスのおかげです。今までIPアドレスは、インターネット上の通信ルールや手順の規格(プロトコル)である「IPv4(Internet Protocol version 4)」に基づき、2進法で32ケタの数字を割り当てていました。この規格ではおよそ43億通りのIPアドレスを作ることができます。
しかし世界の人口は70億人と言われています。2000年代頃から、インターネットを利用する人が世界的に急増するにつれて「新しいIPアドレスを割り振ることができなくなるのではないか?」という不安がささやかれるようになりました。これがIPアドレス枯渇問題です。
IPアドレス枯渇問題の解決策
IPアドレス枯渇問題を解決するために、「IPv6(Internet Protocol version 6)」という新しい規格が作られました。この規格では2進法で128ケタの数字を割り振ります。その組み合わせは約340澗(1澗=1兆×1兆×1兆)通りと天文学的な数なので、この先IPアドレスが足りなくなることはないと思われます。
既にIPv4によるアドレス発行をストップしているプロバイダ等もあるため、今後IPv6にシフトしていくのは間違いありません。ただしIPv6方式を利用するためには、対応する機器やソフトウェアの導入が必要なので、完全に移行されるまでにはしばらく時間がかかりそうです。
IPv6接続方式の種類
光回線やプロバイダのサイトを見ていると、IPv6にもいろいろな種類があることに気付きます。特に良く目にするのは「IPv6 IPoE(ネイティブ方式)」と、「IPv6 PPPoE(トンネル方式)」の2つではないでしょうか。これはNTT東西の「フレッツ 光ネクスト」で提供されているIPv6接続サービスの方式です。IPv6接続を利用するためには、無料の「フレッツ・v6オプション(NTT東西)」に申込む必要があります。ドコモ光に申込む際、東日本エリアであれば自動的に「フレッツ・v6オプション」が提供されます。西日本エリアでは自分で申し込むか、ドコモに手続きの代行を依頼することができます。
IPv6 PPPoE(トンネル方式)
インターネットを使うためには回線とプロバイダの契約が必要です。パソコンにつなげた回線はNTTのサーバーに繋がっており、そこから各プロバイダーのサーバーに接続されていきます。プロバイダはインターネットの世界に入るための関所のような役割を担っており、アクセスに必要なIDとパスワードを発行して、ユーザーの認証を行っています。
トンネル方式では、従来と変わらずIDとパスワードで認証を行います。プロバイダ事業者がIPv6アドレスの払い出しを行うこともあり、導入がしやすいのが特徴です。ただし、この方式を利用するためには、対応するIPv6アダプタをユーザーが設置しなければなりません。
トンネル方式は構造上、最大200Mbpsまでしか速度が出せません。また、NTTのネットワークからプロバイダのネットワークへ移動するときに、網終端装置を経由する必要があります。たくさんの人が一度にアクセスしようとすると、網終端装置で混雑が発生し、回線速度が遅くなる場合もあります。
IPv6 IPoE(ネイティブ方式)
ネイティブ方式はインターネットに接続する際に認証を必要としない、新しい接続方式です。ネイティブ接続事業者を介すことでIPv6アダプタのような機器が不要になり、市販のブロードバンドルーターがあればIPv6接続ができる仕組みになっています。
また網終端装置を通らずにインターネットに接続できるようになるので、フレッツ光回線の特徴である下り最大1Gbpsの高速通信を実感しやすくなります。IPv6方式を利用する場合は「IPv6 IPoE(ネイティブ方式)」による接続が使えるかどうかを確認すると良いでしょう。
IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6
IPv4とIPv6ではアドレスの設定方法をはじめとする通信のルールが異なります。互換性もないため、IPv4方式で作成したページにはIPv6方式からアクセスすることができません。IPv6への移行が進み、双方に対応したサイトも増えていますが、対応が間に合っていないサイトは利用できなくなってしまうため、ユーザーにとっては非常に不便です。
そこで登場したのがIPv4 over IPv6です。プロバイダによっては「IPv6オプション」や「v6プラス」といった名前で呼ばれています。IPv4 over IPv6はIPv4通信でもIPv6 IPoE経路を通れるようにする技術です。この仕組みを使うことでIPv4にしか対応していない場合でもネイティブ方式でインターネットに接続できるようになるため、高速インターネット接続が可能になります。
ドコモ光に転用して快適な通信環境を手に入れよう!
ドコモ光でIPv6接続を利用するには、IPv6に対応しているルーターとプロバイダを選ばなければなりません。ドコモはIPv4 over IPv6通信に対応した「ドコモ光ルーター01」を販売しています。遠隔設定ボタンでドコモのオペレータが遠隔設定してくれたり、セキュリティソフト搭載で家庭内のネットワークを包括的に守ってくれたり、機能性は抜群です。ドコモ光を利用するなら、あわせて使うと良いでしょう。
ドコモ光で選べるプロバイダは26社。プロバイダ会社によってはIPv6を使うために必要な機器をレンタルできるところもあります。プロバイダによって利用できる接続方式は異なるため、契約の前にきちんと確認しておきましょう。
【 IPv6対応の光コラボプロバイダ一覧】
・IPv6 PPPoE
ぷらら(東京・大阪以外)、DTI、BB.excite、01光コアラ、@ネスク、hi-ho、TiKi TiKi、@TCOM、TNC、@ちゃんぷるネット
・IPv6 IPoE
ドコモnet、ぷらら(東京・大阪)、SYNAPSE、ASAHIネット、タイガースネット、OCN、WAKWAK
・IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)
GMOとくとくBB、BIGLOBE、ANDLINE、IC-net、@nifty、So-net、SIS
まとめ
IPv6にすると速度が速くなると言われることが多いですが、IPv6にも接続方式が複数あり、IPv6 IPoE(ネイティブ方式)を利用した方が快適なインターネット環境を手に入れられることができます。またIPv4とIPv6には互換性がないため、両方が使えるようにするためにはIPv4 over IPv6(IPv6オプション、v6プラス)を選択する必要があります。
技術的な話は難解で理解するのが大変ですが、正しい知識を身につけて、賢くお得にインターネットを使いたいものですね。